小5娘 初めての夏期講習でつまづいた”意外な壁”④

宿題が終わっても泣き続ける娘。
そしてついに決定的な一言がこぼれた。
「もう、行きたくない。」

そうだよな…もう行きたくないだろうな…
でも、同い年の子に劣等感を抱いたまま、「できなかった」という記憶で終わってしまうのは嫌だな。
新しいことや環境が苦手な娘は、塾というものに対して余計に苦手意識をもってしまうだろう。
これから新しく挑戦することにますます後ろ向きになってしまうかもしれない…

これは私のエゴか、
はたまた娘を思う親心か…。

わたし「もう行かなくてもいいけど、このままでいいの?」
娘「…」
わたし「別に勉強ができるようになってほしいわけじゃないよ、
同じ年の子たちが学校以外でも頑張っていることを見てきてほしかったんだよ。」

これは本心だった。
学校の勉強もできないわけではない。
でも家に帰ってきても自主的に勉強を取り組むわけではないし
自分の苦手なことに対しても克服しよう、と努力するわけでもない。
夢はあるけどそれに向かって、何か行動をするわけでもない。
そんな娘にこのままではだめだ、と刺激を受けてほしかったのだ。

娘はわたしの言葉に返事をすることなく、静かにまた部屋にこもってしまった。
_________

次の日の朝
食事をしている娘に「今日、塾行ける?」と聞くと
「行くよ。」と一言。

テキパキと塾に行く準備をして、昨日の涙が嘘だったかのように「行ってきます!」と出かけて行った。
昨日までより少し前向きに見えた娘の背中に、安堵したのと同時に誇らしい気分になった。

こうなると娘が最後までやりきることができるのを、今まで何度も見てきた。
娘の心中は計り知れないけれど、親子ともども少し成長できた夏の始まりのできごとだった。

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